==========虫の嫌いな方は読まないで下さい。==========
それは3年前、新しい家に住みはじめてわずか1年目春のコト。
ある日、2階の家事部屋のドアを開けると目の前の床に、黄色い木屑がこぼれていた。
よく見ると、ほんの1〜2mmの小さな穴がフローリングに4つほど開いていた。
「???」と思ったが、よく見てもなんだかわからない。その時はパパが床の上で何かクギでも打ったのかな?位で、パパにも何も聞かなかった。
一応、ハウスメーカーの点検の時にサービス人に「これなんですかね〜」と聞いてみたが、サービスの人も「なんでしょーねー?」てな感じで終わってしまっていた。
そして何ごともなく2年目の春、何だか部屋の中に3mmほどの小さな茶色い甲虫の死骸がぽつりぽつりと落ちていた…
さらに3年目、なんだかフローリングの穴もぽつりぽつりと増えてきて、嫌な予感増大…虫も増えてきたような…サービスに相談するが、夏になると虫も消え、穴も増えなくなったので、「これくらいのコトで大騒ぎしてもな〜〜まあナチュラルな家だからしょうがないかな〜」などとずぼらなコトを思い、ついそのままに…
そして今年、5月に入って部屋のあちらこちらに、木屑の山と小さな穴が毎朝のように出現!!!!そしてその穴からエッチラオッチラと例の茶色い虫が出てきている!あわてて部屋中の荷物をどかして点検!
ぎゃ〜〜〜、押入れの中が大変なことに!!!!
沢山の木屑の山と虫の死骸!
きっきもい!きもすぎる!!
この後、押入れの中の荷物を出すと、さらに何十個もの穴! クローゼットの中にも穴と虫!
あわてて、インンターネットで調べると出て来る出てくる!
犯人はこいつでした!
『ヒラタキクイムシ』
ヒラタキクイムシの体長は2-7mm。栄養条件により個体差が大きく、体は扁平で赤褐〜暗褐色。主な加害材は、ラワン・ナラ・カシ・ケヤキ及び竹である。暖地では年2回発生する。ナラ材やラワン材を多用した家屋では特に注意が必要。
年1回の発生。成虫は5〜6月頃に羽化し、木材を穿孔し脱皮する。暖房された室内では2月頃から脱出が見られ、10月ごろまで続くことがある。成虫が脱出するときに、木粉や虫糞を虫孔より排出し盛り上げる。日中は暗所、特に材の下面や割目、脱出孔に侵入し、潜伏する。
交尾を終えたメスは、細長い産卵管を木材の導管に3〜4mm挿入して、1〜4個の卵を産卵する。1メスの総産卵数は70粒内外。成虫の寿命は短命で、3〜5週間ぐらいである。
10〜14日でふ化した幼虫は、導管の中を食い進み、材中の繊維の方向に坑道を作る。この中は虫糞と木粉がいっぱい詰まっている。幼虫が加害するのはデンプンの含有量が3%以上の辺材部だけで、心材(1%以下)は加害しない。
だそうです。
すぐにハウスメーカーに連絡。話し合いになる。ハウスメーカー的には最初からフローリングに虫がついていたと認めることが出来ないけれど、サービスの対応に問題あり、ということで料金は折半でフローリングの張り替えをしてもらえることになった。
まだまだ新しいのにもったいない…
床の張り替えとはいっても、ドアや建て具の金具、幅木まで全部はずすので大工事です。
そして床を剥がしていくうちに沢山のキクイムシの死骸が…。キクイムシはどうやらフローリングの芯の合板を食べるようなので、
試しに大工さんにフローリングを裂いてもらうと…
こんな小さな虫なのにフローリングの中身はすべて食べ尽くされてスカスカ!木の粉がつまっているだけです!!恐ろし〜!!きっと来年にはこの部屋の床が全部食べ尽くされてしまう位のパワーでした!
ちなみに今回は同じ2階の寝室とパソコン部屋は張り替えをしていません。まだ虫の穴が開いていないのと家具が多くて工事が大変だからなのですが、もしこの部屋にもすでにキクイムシが卵を産んでいたらと思うと…ゾ〜〜〜〜〜ッ。
ライトも工事の騒音でグロッキーぎみ。
フローリングを張り変え、幅木を新しくつけ直し、塗装をして、建て具をつけ直し、ワックスをかける。2日の予定の工事が4日に延び、ようやく終了。
キクイムシは広葉樹しか食べないということで、新しく、パイン(松/針葉樹)の無垢材を貼ってもらう予定だったのですが、今、貼ってあるものと板の厚みが合わないということで、表面が無垢のバーチ(樺/広葉樹)芯がスプール(米唐檜/針葉樹)のフローリング材になってしまいました…ハウスメーカーの人は大丈夫だっていうけど本当かな……………
今回かかった費用は約7畳分のスペースで原価35万円(これを折半)、もし2階の残りスペースを張り替えるとなると、どう考えても100万円以上、さらに1階20畳となると…………………………きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
皆さんのお家のフローリングは、大丈夫ですか?